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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/06 18:06, 提供元: フィスコ 6日の香港市場概況:ハンセン0.03%高で3日続伸、BYDエレク6.7%上昇*18:06JST 6日の香港市場概況:ハンセン0.03%高で3日続伸、BYDエレク6.7%上昇6日の香港市場は、主要85銘柄で構成されるハンセン指数が前日比8.10ポイント(0.03%)高の24910.63ポイントと小幅ながら3日続伸する半面、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)は18.39ポイント(0.21%)安の8932.68ポイントと3日ぶりに反落した。売買代金は2152億3540万香港ドル(約4兆464億円)に縮小している(5日は2293億9880万香港ドル)。 前日までの好地合いを継ぐ流れ。9月の米利下げ観測や、中国の政策に対する期待感が引き続き支えとなっている。中国景気の過度な減速懸念が後退したこともプラス。HSBCは最新リポートで、2025年の中国GDP成長率予想を従来の4.5%から4.9%に引き上げた。追加の支援策が打ち出される可能性が高いと分析している。ただ、全体としては動意を欠く。今週は7日に7月の中国貿易統計、9日に中国物価統計が公表されるほか、香港に上場する主要企業の決算発表も始まっている。これらが買い手控え要因として意識された。そのほか、「トランプ関税」の警戒感もくすぶっている。トランプ米大統領は5日、米CNBCの番組に出演し、「医薬品と半導体に対する分野別関税を1週間以内に発表する」と述べた。(亜州リサーチ編集部) ハンセン指数の構成銘柄では、電子機器受託製造サービス(EMS)の比亜迪電子(BYDエレクトロニック:285/HK)が6.7%高、ICファウンドリー中国最大手の中芯国際集成電路製造(SMIC:981/HK)が3.1%高、石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)が3.0%高と上げが目立った。アップル関連のBYDエレクに関しては、9月にiPhoneなどの新製品が発表される見通しと伝わったことが引き続き材料視されている。 セクター別では、石炭・石油が高い。中国神華能源のほか、中国中煤能源(1898/HK)が3.9%、エン鉱能源集団(1171/HK)が3.3%、中国石油天然気(857/HK)が1.9%、中国石油化工(386/HK)が1.4%ずつ上昇した。石炭銘柄に関しては、足もとの石炭値上がりが好感されている。 鉄鋼や紙・パルプ関連もしっかり。馬鞍山鋼鉄(323/HK)が4.3%高、鞍鋼(347/HK)が2.6%高、中国東方集団HD(581/HK)が1.6%高、玖龍紙業(2689/HK)と山東晨鳴紙業集団(1812/HK)がそろって10.8%高、理文造紙(2314/HK)が5.1%高とそろって続伸した。鉄鋼業界は減産など、紙・パルプ業界は値上げなどを通じ、「内巻」(不毛な過当競争)からの脱却を目指している。販売価格の安定化が期待された。 半面、医薬セクターはさえない。緑葉製薬集団(2186/HK)が4.2%安、三生製薬(1530/HK)が4.1%安、百済神州(6160/HK)が1.9%安、北京同仁堂科技発展(1666/HK)と山東新華製薬(719/HK)がそろって1.7%安で引けた。 他の個別動向では、新興EV(電気自動車)メーカーの理想汽車(2015/HK)が5.4%安。主力車の実質値引きが嫌気されている。同社は純電動SUV「理想i8」の販売戦略を見直し、オプション料金が必要だった上位仕様「i8 Max」を全グレードの基本モデルとして採用すると発表した。 本土市場は3日続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比0.45%高の3634.00ポイントで取引を終了した。石炭が高い。軍需産業、海運、自動車、石油、金融、ハイテクなども買われた。半面、医薬は安い。公益、空運、通信、不動産の一角も売られた。 亜州リサーチ(株) 《AK》 記事一覧 |