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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/03/30 11:01, 提供元: フィスコ Appier Research Memo(1):2025年12月期は増収増益、2026年12月期も大幅な増収増益を見込む*11:01JST Appier Research Memo(1):2025年12月期は増収増益、2026年12月期も大幅な増収増益を見込む■要約 Appier Group(エイピア・グループ)<4180>は、自律型AIプラットフォームにより企業のマーケティングを支援するAgentic AI as a Service(“AaaS”)※企業である。AIを活用した高精度な予測による顧客ターゲティング・エンゲージメント及びマーケティング予算のリアルタイムでの配分最適化等で顧客の投資対効果(ROI)を最大化させている。独自の強みは、創業以来蓄積したマーケティング分野に特化したAI技術と、顧客から直接受け入れる非公開のファーストパーティーデータを用いた自律型AIモデルの学習にある。売上収益の95%以上が安定的なリカーリング収益で構成され、同社自身もAI活用による社内オペレーションの自動化で高い生産性を実現し、グローバルに成長を続けている。 ※ 自律的に判断・実行するAIエージェントを、クラウド経由でサービスとして提供する形態を指す。 1. 2025年12月期の業績概要 2025年12月期の連結業績は、売上収益で前期比28.4%増の43,737百万円、営業利益で同50.2%増の2,976百万円、税引前利益で同29.7%増の2,674百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益で同12.6%減の2,558百万円となった。Eコマースとオンライン旅行業を含むその他インターネットサービスがけん引し、増収となった。増収の56%を既存顧客が占め、ROI主導のアップセル・クロスセルが進展した。売上総利益率は53.8%(前期比1.5ポイント上昇)、営業利益率は6.8%(同1.0ポイント上昇)へ改善し、収益性も向上した。一方、親会社の所有者に帰属する当期利益は前期の税金費用調整の反動により減益となった。 2. 2026年12月期の業績見通し 2026年12月期の連結業績は、売上収益で前期比23.5%増の54,013百万円、営業利益で同44.9%増の4,313百万円、税引前利益で同37.0%増の3,663百万円、親会社の所有者に帰属する当期利益で同35.4%増の3,463百万円と、増収増益の見通しである。売上収益は、引き続きEコマースとオンライン旅行業を含むその他インターネットサービスにおいて、既存顧客との取引拡大と新規顧客獲得を推進し、地域と業種の拡大を進めることで、過去最高更新を計画している。利益面では、自律型AIモデルの改善を含む技術革新に伴う原価率低減により、売上総利益率は54.5%(前期比0.7ポイント上昇)を見込む。営業利益は、売上収益の拡大に伴うオペレーティング・レバレッジ※の発現により、人件費や研究開発費の増加を吸収し、営業利益率は8.0%(同1.2ポイント上昇)へと改善を伴いつつ、44.9%の増益を見込む。 ※ 営業レバレッジ。固定費をどれだけ活用して営業利益を生み出しているかを測定する指標。限界利益÷営業利益で算出する。 3. 成長戦略 同社は2027年12月期に売上収益70,000百万円以上、営業利益9,000〜11,000百万円以上を目標とし、売上拡大と収益性向上を図る。成長戦略は、ファーストパーティーデータの高度活用、独自のデータと業種特化・顧客中心型AIモデルの融合を強みとする自律型AIがエンタープライズ顧客のROIを高めることに伴うプラットフォーム利用量の拡大、主要地域である北東アジア(日本・韓国)、米国及びEMEAを軸とする地域展開、Eコマース及びオンライン旅行業を含むその他インターネットサービスを中心とした業種拡大の4軸で構成される。特に米国及びEMEAでは北東アジアを上回る成長を見込み、地域ポートフォリオの分散を進める。広告クラウドを起点としたフルファネル※展開によりARPC(顧客1社当たり平均売上収益)向上と顧客基盤拡大を同時に実現し、プロダクトミックス改善を通じて利益率を引き上げる方針である。 ※ 顧客が商品やサービスを知り、購入・リピート・継続利用に至るまでの購買プロセス全体を包括的に捉える考え方。 ■Key Points ・2025年12月期は増収増益、Eコマースとオンライン旅行業を含むその他インターネットサービスがけん引 ・2026年12月期も前期比23.5%の増収・44.9%の営業増益を見込む ・2027年12月期に売上収益70,000百万円、営業利益9,000〜11,000百万円以上とする目標 (執筆:フィスコ客員アナリスト 渡邉 俊輔) 《KM》 記事一覧 |