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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/08 14:08, 提供元: フィスコ ハッチ・ワーク Research Memo(8):2025年12月期はAPクラウドサービス拡大が増収増益をけん引*14:08JST ハッチ・ワーク Research Memo(8):2025年12月期はAPクラウドサービス拡大が増収増益をけん引■ハッチ・ワーク<148A>の今後の見通し ● 2025年12月期の業績見通し 2025年12月期通期の業績見通しは、売上高2,740百万円(前期比15.8%増)、営業利益187百万円(同2.3%増)、経常利益197百万円(同27.5%増)、当期純利益203百万円(同55.1%増)であり、期初の業績予想を据え置いている。月極イノベーション事業の売上高は1,753百万円(同24.7%増)と引き続き20%超の伸び率を確保し、成長をけん引する見込みである。月極イノベーション事業の期初の業績予想に対する中間期実績の進捗率は47.7%だが、ハトマーク及びハトマーク支援機構から単独推奨を得た「アットパーキングクラウド」の全国津々浦々の地場不動産管理会社への展開、「アットパーキングウィークリー」、カーシェアリング事業者との拠点開発など空き区画の有効利用サービスなどの提供を通じた「アットパーキングクラウド」の大手中堅不動産会社、全国電鉄系不動産会社、JA、全国展開するコインパーキングやフランチャイズ不動産会社への導入進展と駐車場利用者の増加により、業績予想を着実に達成するであろうと弊社では判断している。また、神戸市以外の自治体との「災害ステーション」ネットワークの構築検討も水面下で進んでおり、社会課題も解決する「ファーストワンマイルステーション構想」に賛同・協力する自治体の関係団体などにも「アットパーキングクラウド」の普及が進むであろう。ビルディングイノベーション事業の売上高は972百万円(同1.6%増)と微増を見込む。業績予想に対する中間期実績の進捗率は51.1%であり、貸会議室の需要が回復し稼働率が上昇傾向にあることから、業績予想は着実に達成するであろうと弊社では判断している。 損益面においては、営業利益と経常利益の期初の業績予想に対する中間期実績の進捗率は91.4%と94.9%と、ほぼ100%達成が見えている状況だ。ただし、今期に見込んでいた成長投資の一部を下期中心に繰り延べており、中間期に確保した利益をあてていく方針だ。そのため期初予想どおりの着地を見込む。月極イノベーション事業においては、事業の拡大に伴い営業を中心にエンジニアも含めて積極的に採用していく。中間期にも新卒を含めて数名程度採用しており、下期も退職者の状況を見ながら中間期程度の採用を進める計画だ。また、「アットパーキングクラウド」の登録台数、契約者数の増加に伴い、そうした規模の拡大にあわせたシステムやサーバーの増強、セキュリティ強化などのSaaS基盤強化を進めていく計画だ。加えて、「アットパーキング」サイトのMEO(Map Engine Optimization:Googleマップや検索エンジンの地図機能での表示順位を上げたり、見つけやすくしたりするための施策)などに向けたUI/UX※の改善リニューアル、「アットパーキング」サイトの集客のためのWebマーケティング強化などへ投資を推進する計画だ。ビルディングイノベーション事業においては、基本的には新規出店を抑制しているが、2026年2月に本社を新オフィスに移転することに伴い、現在本社として利用している南青山のオフィスを貸会議室に転用するほか、五反田に新規貸会議室の開設を検討している。両物件とも今期は先行投資となり、来期以降の業績に貢献する予定だ。セグメント利益は、月極イノベーション事業で462百万円(前期比26.0%増)と増益を見込むが、ビルディングイノベーション事業では208百万円(同20.2%減)と地代家賃、人件費の上昇や新規会議室開設の諸経費増により減益を見込む。 ※ UI/UX:User Interface(ユーザーインターフェース)/User Experience(ユーザーエクスペリエンス)の略。ユーザーインターフェースは、ユーザーがシステムを操作する際の画面のデザイン、ボタンの配置などを指す。ユーザーエクスペリエンスは、ユーザーがシステムを通じて得る使いやすさ、満足度など全体的な体験を指す。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 松本 章弘) 《HN》 記事一覧 |