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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/08 13:01, 提供元: フィスコ アイリック Research Memo(1):2026年6月期2ケタ増収増益予想、連結配当性向の目安を引き上げ*13:01JST アイリック Research Memo(1):2026年6月期2ケタ増収増益予想、連結配当性向の目安を引き上げ■要約 アイリックコーポレーション<7325>は、企業テーマに「人と保険の未来をつなぐ〜Fintech Innovation〜」を掲げ、自社開発したワンストップ型保険分析・検索システム「保険IQシステム(R)」(以下、「保険IQシステム」)を活用し、保険分析・販売支援プラットフォーマーとして事業展開するFintech企業である。 1. 「保険クリニック」、保険分析・販売ソリューション、スマートOCRを展開 同社は保険分析・販売支援のプラットフォーマーとして、独自開発の保険分析・検索システム「保険IQシステム」を活用した来店型保険ショップ「保険クリニック(R)(以下、「保険クリニック」)」の運営(直営、FC)のほか、金融機関・保険代理店・企業代理店向け生命保険現状把握・検索提案システム「AS」シリーズの開発・販売、さらに子会社である(株)インフォディオのAI搭載次世代型光学的文字認識システム「スマートOCR(R)(以下、「スマートOCR」)」の開発・販売などを展開している。保険ショップの新しいスタイルとして「保険IQシステム」を活用し、最良の顧客サービスをコンサルティングから契約までワンストップソリューションで展開していること、業界唯一の商品比較システムである「AS」シリーズを中心としたソリューションを保険代理店・銀行・保険会社等に対して提供できることが同社の強みである。 2. 2025年6月期は計画を上回る大幅増益で着地 2025年6月期の連結業績は、売上高が前期比19.0%増の9,424百万円、営業利益が同49.7%増の741百万円、経常利益が同39.7%増の752百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同23.8%増の435百万円と大幅増収増益で、過去最高業績となった。「保険クリニック」直営及びFC事業における店舗数・来店件数・成約件数の増加、システム事業の大幅増収効果による黒字転換などがけん引した。2024年8月26日公表の期初計画に対しては、売上高が小幅に未達だったが、各利益は計画を上回った。また前3か年計画の最終年度(2025年6月期)の目標値に対しては、売上高はレンジ上限を超過達成、営業利益はレンジ内での着地となった。 3. 2026年6月期も2ケタ増収増益で、過去最高業績の更新を見込む 2026年6月期の連結業績は、売上高が前期比19.8%増の11,288百万円、営業利益が同13.9%増の844百万円、経常利益が同12.7%増の848百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同16.4%増の507百万円を見込んでいる。引き続き2ケタ増収増益で連続過去最高予想である。売上面は各セグメントとも2ケタ増収を見込み、コスト増加を増収効果やストック売上の積み上げなどによって吸収する見込みだ。なお半期別に見ると、利益面を下期偏重の計画としているが、これは2025年7月に譲り受けた来店型保険ショップ11店舗に関して、第1四半期に「保険クリニック」への切り替えに伴う一時的費用の発生を見込んでいることによる。店舗数増加やWebプロモーション効果などにより「保険クリニック」の新規来店件数・再来店件数・成約件数が増加基調であること、ソリューション事業及びシステム事業ではストック売上の積み上げが進展することなどを考慮すれば、2026年6月期も好業績が期待できると弊社では考えている。 4. 2028年6月期にROE20%を目指し、配当性向目安は2026年6月期より引き上げ 同社は中長期的成長イメージとして保険領域に関するNo.1ソリューションカンパニー(保険ショップNo.1×保険ソリューションNo.1)を目指している。2025年8月に公表した新3か年計画(2026年6月期〜2028年6月期)では、さらなる成長と資本効率の両立の実現を目指し、最終年度2028年6月期の目標値として売上高15,205百万円、営業利益1,578百万円、営業利益率10.4%、ROE20.0%を掲げた。売上高はCAGR(年平均成長率)17.3%を想定し、成長投資を吸収しながら営業利益率とROEの向上も推進する。また株主還元策については2026年6月期より配当方針を変更し、連結配当性向の目安を50%程度(従来は30%台程度を目途)に引き上げるほか、中間配当と期末配当の年2回実施(従来は期末配当の1回)する。 ■Key Points ・来店型保険ショップ「保険クリニック」、保険分析・販売ソリューション、スマートOCRを展開 ・2025年6月期は2ケタ増収増益で、期初計画を上回る大幅増益で着地 ・2026年6月期も2ケタ増収増益で連続過去最高予想 ・2028年6月期にROE20%を目指し、配当性向目安は2026年6月期より引き上げ (執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展) 《HN》 記事一覧 |