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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/19 14:07, 提供元: フィスコ AIRMAN:エンジンコンプレッサで圧倒的シェア、海外展開と事業再構築で成長加速*14:07JST AIRMAN:エンジンコンプレッサで圧倒的シェア、海外展開と事業再構築で成長加速AIRMAN<6364>は、エンジンコンプレッサやモータコンプレッサを中核とする建設機械・産業機械メーカーで、長年にわたりエンジン駆動製品に強みを持つ。特にエンジンコンプレッサにおいては国内シェア90%超を誇り、競合が撤退する中で圧倒的なポジションを維持している。製品の耐久性や燃費性能が高く、顧客からの信頼も厚い。その他、エンジン発電機、高所作業車等も手掛ける。2025年4月にはブランド認知の強化を目的に商号を「北越工業」から製品ブランドと同じ「AIRMAN」へ変更。近年は北米・アジアを中心に海外展開も進めており、グローバル比率は44%に達している。 2025年3月期通期の業績は、売上高548.2億円(前期比5.6%増)、営業利益69.1億円(同11.8%増)といずれも過去最高を更新。4期連続の増収と安定した利益成長を実現した。主力の建設機械事業では、国内での再開発やインバウンド需要を背景に、高所作業車とエンジンコンプレッサが好調。一方、北米向けエンジン発電機は現地レンタル会社の在庫調整の影響で伸び悩んだが、北米や東南アジア、中東など他地域向けエンジンコンプレッサでの販売拡大がこれを補った。産業機械事業では、国内の設備投資マインドの低下が続く中、主力のモータコンプレッサが前期並みを維持。直販の非常用発電機等の売上が拡大したことに加え、価格転嫁も進んだため、セグメント全体でも過去最高の売上、利益を達成した。今後も、連結売上高において1%程度の緩やかな成長を想定しており、海外建設機械事業および国内産業機械事業は安定した収益源となっている。 2026年3月期の売上高は前期比1.2%増の550.0億円、営業利益は7.1%増の69.2億円となる見通し。 同社は、海外展開に力を入れており、グローバル売上比率を現在の40%超から50%以上に拡大させる方針だ。オセアニアではハイエンド製品の需要が高く、市場環境が似ている北米での知見を活かし、オセアニアでの拡販も進める。北米においては、機種によって在庫調整のばらつきがあるものの、今後も最重要マーケットとして捉え、新規販路の開拓とシェア拡大を目指す。 中期経営計画 「中期ビジョン2027」(2025〜2027年度)では、2030年度の売上高700億円達成に向けた体制構築を進める。売上高の約4割を占めている国内建設機械については市場の成熟・縮小を見込んでおり、これらの依存を減らし、海外および国内産業機械分野を拡大させることにより、事業ポートフォリオの再構築を図る。今中計期間で、約100億円規模の設備投資も計画している。海外や国内産業機械の生産能力増強に向けた成長投資のほか、老朽化した工場におけるコスト削減、生産効率向上のための設備投資を進める方針だ。 株主還元においては、2026年3月期に年間配当60円(中間20円、期末40円)を予定しており、前期比で3円の増配となる。配当と自己株式取得の実施により、総還元性向70%を目標とし、株主還元を強化させる方針だ。事業ポートフォリオの再構築と、設備投資やM&Aなど戦略的投資を積極的に実施することで収益基盤の拡大を図るとともに、配当や自己株式取得を通じた株主還元の強化により、財務健全性と成長性の両立を図る。 《HM》 記事一覧 |