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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/08/06 11:01,
提供元: フィスコ
ヒーハイスト Research Memo(1):高度な加工技術による精密部品製造が主力事業。2026年3月期は減収減益
*11:01JST ヒーハイスト Research Memo(1):高度な加工技術による精密部品製造が主力事業。2026年3月期は減収減益
■要約
ヒーハイスト<6433>は、高度な部品加工技術を強みに3つの領域(直動機器、精密部品加工、ユニット製品)で事業を展開している。主要顧客としてTHK<6481>や本田技研工業<7267>(以下、ホンダ)の研究所を抱えており、同社の技術力が高いことを裏付けている。大部分がOEM供給、研究開発用やレース用車種向けの特殊部品であることから、業績が急変(急増や急減)することは少ない。今後は、現在持っている高い部品加工技術を生かして新分野へ展開することで成長を目指す。
1. 2026年3月期(業績):直動機器と精密加工部品が低迷し営業損失
2026年3月期の業績は、売上高が1,636百万円(前期比27.1%減)、営業損失が262百万円(前期は121百万円の損失)、経常損失が299百万円(前期は189百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純損失が718百万円(前期は203百万円の損失)となった。当期純損失の金額が大きくなっているのは一部の生産設備の減損損失(413百万円)を特別損失として計上したことによる。直動機器は、主力の産業用機械関連の需要回復遅れが影響し売上高は前期比22.5%減となった。精密部品加工は、レース用部品のレギュレーション変更に伴う影響を受け、同49.2%減となった。ユニット製品は、半導体関連装置向け案件への対応によりステージ製品の売上が増加したことに加え、既に実施していた球面軸受の販売価格引き上げの効果が寄与したことにより、同16.9%増となった。売上総利益率は12.1%(前期は14.9%)と低下した。経費節減に努めたものの販管費は前期比で1.0%増となり、売上総利益を上回ったため、営業損失を計上した。なお、当期純損失を計上し、配当は無配となった。
2. 2027年3月期(業績予想):全セグメントで増収を目指し営業黒字を計画
2027年3月期の業績は、売上高が2,066百万円(前期比26.3%増)、営業利益が101百万円(前期は262百万円の損失)、経常利益が98百万円(同299百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益が92百万円(同718百万円の損失)を見込んでいる。直動機器はTHK自体の受注が回復傾向にあることから増収を見込んでいる。精密部品加工は、ホンダ向けが不透明ではあるが、前期を下回ることはないと予想している。ユニット製品は中国向け球面軸受を含めて新規開拓を進める方針で、増収を予想している。また、2026年3月期に固定資産の減損を実施したことにより資産残高が圧縮され、2027年3月期の減価償却費は大幅に減少する見込みである。このような状況から営業利益は少額ながら黒字回復を見込んでおり、年間配当は2円を予定している。
3. 中長期の展望:「製品のスクラップ&ビルド」を推進
同社では2023年6月27日に中期経営計画を発表し、今後の中期的戦略(重点施策)として、「スマート生産」「直動機器の製品力強化」「稼働率の平準化(機会損失の回避)」を掲げていた。しかし足元の受注業況が大きく変化したことを踏まえ、計画を更新した。基本的な戦略に変更はないが、特に製品群の見直し(スクラップ&ビルド)により低採算製品からの撤退を進め、リソースを高収益製品に集中する。数値目標については、足元の業績が低迷していることから見直しを行い、来期以降に新しい中期経営計画の策定を検討している。
■Key Points
・高度な部品加工技術を強みに事業展開、大手向けOEMや特定顧客向け売上高が多い
・2026年3月期は減収減益。直動機器の産業用機械関連で需要回復が遅れたことなどが影響
・2027年3月期は各セグメントで回復を見込み、営業黒字を計画
・中長期の戦略として「製品力強化(スクラップ&ビルド)」を推進
(執筆:フィスコ客員アナリスト 寺島 昇)
《HN》
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