トレーダーズショップ
トップかごを見るご注文状況このページのPC版


フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/02/09 09:24, 提供元: フィスコ

テセック:ハンドラの受注増加が利益を押し上げ、通期業績予想を上方修正

*09:24JST テセック:ハンドラの受注増加が利益を押し上げ、通期業績予想を上方修正
テセック<6337>は、半導体検査装置を手掛けるメーカーであり、「テスタ」と「ハンドラ」の二大製品を展開している。テスタは半導体の電気的特性検査を行い、ハンドラは半導体を搬送・分類・収納するための装置だ。同社は特にパワー半導体向けの検査工程において、大電流・高電圧対応のシステムに強みを持つ。テスタは国内顧客向けを中心に展開しており、ハンドラは概ね海外向けとなっている。売上全体に占める海外比率は8割程度に上り、アナログ半導体の世界最大手であるTI(テキサス・インスツルメンツ)向け等の大口需要が収益の柱の一つとなっている。

2026年3月期第3四半期累計の連結決算は、売上高が40.0億円(前年同期比6.2%減)、営業利益が2.5億円(同30.5%減)、経常利益は4.3億円(同24.5%減)と、減収減益で着地した。しかし、先行指標である受注高は前年同期比51.8%増の40.6億円と急伸しており、10四半期ぶりに受注残高が下げ止まった。テスタはEV需要の減速等で調整が続いているものの、ハンドラは、AIサーバー用電力制御デバイス等の需要を捉え、受注高が前年同期比約3.5倍に躍進しており、底打ち感が鮮明となっている。

足元の受注好転を受け業績予想を上方修正しており、2026年3月期通期の会社計画は、売上高55.0億円(前期比6.7%減)、営業利益2.8億円(同35.5%減)、経常利益5.0億円(同25.9%減)を見込んでいる。売上高を前回予想比4.0億円増の55.0億円(修正率7.8%増)、営業利益を同1.5億円増の2.8億円(同2.2倍)へ引き上げた。第3四半期に急増したハンドラ受注の一部が第4四半期の売上に寄与する見込みだ。また、親会社株主に帰属する当期純利益は、前回予想(2.3億円)から倍増となる4.8億円を見込む。これは本業の回復に加え、保有する投資有価証券の一部売却による特別利益(1.7億円)の計上が寄与するものである。

同社の競争優位性は、パワー半導体市場に特化した測定技術と、顧客ニーズへの対応力にある。長野県上伊那郡箕輪町に工場を構え、一貫生産体制により高い品質管理を実現する一方、変動の激しいシリコンサイクルに対応するため、製造工程の外注化を推進し、収益耐性の向上が図られている。また、海外現地法人や代理店と連携した手厚いサポート体制も、グローバルで顧客からの信頼獲得に繋がっている。

中期経営計画「FY25〜27 中期計画(Enjoy2.1)」では、最終年度に売上高90.0億円、営業利益18.5億円を目標に掲げている。特に、工場自動化や次世代パワー半導体(SiC/GaN)といった成長分野に向け、高付加価値な新製品の開発を加速させる計画だ。半導体市場の環境変化が大きいことを踏まえ、現中計期間より毎期計画を見直すローリング方式を採用しており、柔軟かつ実効性の高い経営を推進している。

株主還元については、2026年3月期の年間配当は100円(前期比30円増)を予定している。株主還元方針は、従来の総還元性向35%からDOE(連結株主資本配当率)4%を目安とする方針に変更され、安定的な配当が実施される見通しだ。足元の株価に対する予想配当利回りは3%台後半と高水準だ。また、自社株買いも機動的に実施されており、今回新たに上限3億円の自己株式取得を決議した。上期実施分と合わせ、通期では総額6億円規模の取得となり、資本効率向上への姿勢を示した形だ。

総じて、同社はハンドラ受注の急回復を起点に、市況のボトムアウトを確認したと言える。足元ではEV市場の調整局面こそあるものの、脱炭素社会に向けたSiC/GaNデバイスの普及拡大といったメガトレンドに変わりはなく、パワー半導体やEV市場における需要を取り込むことで、中長期的な成長が期待される。


《HM》

記事一覧

  • 2026/02/09 18:03:アクセル---3Qは2ケタ増益、新規事業関連が2ケタ増収
  • 2026/02/09 18:01:テノックス---3Qは減収なるも最終利益は2ケタ増益
  • 2026/02/09 17:27:日経平均寄与度ランキング(大引け)〜日経平均は大幅続伸、アドバンテとファーストリテの2銘柄で約1104円押し上げ
  • 2026/02/09 17:26:東京為替:ドル・円は戻りが鈍い、円安牽制で
  • 2026/02/09 17:25:欧米為替見通し: ドル・円は底堅いか、日本の積極財政にらみ円売り継続
  • 2026/02/09 17:08:この記事は削除されました
  • 2026/02/09 17:05:東証グロ−ス指数は反発、主力市場に関心向かう
  • 2026/02/09 16:58:高市トレードの再開で一時57000円台乗せ【クロージング】
  • 2026/02/09 16:35:日経VI:低下、衆院選通過で警戒感緩和
  • 2026/02/09 16:30:東証グロース市場250指数先物概況:衆院選を受け反発も上値は限定的
  • 2026/02/09 16:25:日経平均は急伸、自民党大勝で財政拡張政策への期待から一段高
  • 2026/02/09 16:22:2月9日本国債市場:債券先物は131円06銭で取引終了
  • 2026/02/09 16:17:東証業種別ランキング:非鉄金属が上昇率トップ
  • 2026/02/09 16:12:東京為替:ドル・円は底堅い、ドル売りは継続
  • 2026/02/09 15:55:ユニチカ、フルヤ金属、メイコーなど
  • 2026/02/09 15:42:新興市場銘柄ダイジェスト:unerryが大幅反発、noteが大幅反落
  • 2026/02/09 15:38:テノックス Research Memo(8):DOE2%以上を目安に増配を継続する方針
  • 2026/02/09 15:37:テノックス Research Memo(7):中期経営計画目標の経常利益15億円が視野入りへ
  • 2026/02/09 15:36:テノックス Research Memo(6):北海道新幹線ピークアウトも採算が急改善(2)
  • 2026/02/09 15:35:テノックス Research Memo(5):北海道新幹線ピークアウトも採算が急改善(1)