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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/12/29 12:40, 提供元: フィスコ

後場に注目すべき3つのポイント〜売り先行で軟調もみ合い展開

*12:40JST 後場に注目すべき3つのポイント〜売り先行で軟調もみ合い展開
29日の後場の取引では以下の3つのポイントに注目したい。

・日経平均は反落、売り先行で軟調もみ合い展開
・ドル・円は下げ渋り、日本株を注視
・値下がり寄与トップはアドバンテ<6857>、同2位はファーストリテ<9983>

■日経平均は反落、売り先行で軟調もみ合い展開

日経平均は反落。200.22円安の50550.17円(出来高概算7億6870万株)で前場の取引を終えている。

前週末26日の米国株式市場でダウ平均は20.19ドル安の48710.97ドル、ナスダックは20.21ポイント安の23593.10で取引を終了。クリスマス祭日明けで材料乏しく、寄り付き後、まちまち。金利高や地政学的リスクの上昇を警戒し、ダウは下落した。ナスダックは、エヌビディア(NVDA)の上昇がけん引し、終日底堅く推移したが、プラス圏を維持できず。

米株市場を横目に、29日の日経平均は前営業日比59.17円安の50691.22円と反落でスタート。やや売りが先行した後は、50500円付近で軟調もみ合い展開となった。2025年相場もあと2営業日となるなか、市場参加者は限られている。値がさハイテク株などの主力どころが弱く始まったこともあり、寄り付き後に下げ幅を広げたが、その後は下げ渋った。なお、トランプ米大統領とウクライナのゼレンスキー大統領との会談については、和平案に絡んだ領土問題で合意に至らなかったと伝わっている。

個別では、ソフトバンクG<9984>、フジクラ<5803>、伊藤忠<8001>、イビデン<4062>、信越化<4063>、三井物<8031>、住友鉱<5713>、住友商<8053>、三菱商<8058>、住友電<5802>、ファナック<6954>、TOTO<5332>、武田<4502>、東京海上<8766>、大成建<1801>などの銘柄が上昇。

一方、アドバンテ<6857>、ファーストリテ<9983>、東エレク<8035>、ダイキン<6367>、TDK<6762>、中外薬<4519>、レーザーテク<6920>、ディスコ<6146>、KDDI<9433>、大塚HD<4578>、トレンド<4704>、日東電<6988>、リクルートHD<6098>、コナミG<9766>、キヤノン<7751>などの銘柄が下落。

業種別では、鉱業、食料品、ゴム製品などが下落した一方で、非鉄金属、卸売業、証券・商品先物取引業などが上昇した。

後場の日経平均株価は、軟調もみ合い展開が継続するか。今週は、年末年始休暇を挟むために立合いは本日と明日の2営業日にとどまり、市場参加者の減少も想定されるため、引き続き盛り上がりに欠ける展開となろう。ただ、年末年始で国内勢が休暇入りとなる中、為替相場の乱高下などにも注視。160円台乗せが視野に入れば、為替介入が現実味を帯びてこよう。介入実施の場合、同水準が日本政府の抵抗ラインと捉えられ、円高メリット銘柄に買い安心感が生じる可能性もあろう。

■ドル・円は下げ渋り、日本株を注視

29日午前の東京市場でドル・円は下げ渋り。週明け東京株式市場で日経平均株価の軟調地合いで円買いが先行し、156円56銭から156円06銭まで値を上げる場面があった。ただ、米10年債利回りは底堅く推移しており、ドルは正午にかけて値を戻した。

ここまでの取引レンジは、ドル・円は156円06銭から156円56銭、ユ-ロ・円は183円81銭から184円41銭、ユ-ロ・ドルは1.1769ドルから1.1786ドル。

■後場のチェック銘柄

・TMH<280A>、伊勢化学工業<4107>など、10銘柄がストップ高

※一時ストップ高(気配値)を含みます

・値下がり寄与トップはアドバンテ<6857>、同2位はファーストリテ<9983>

■経済指標・要人発言

【経済指標】

・特になし

【要人発言】

・12月日銀会合主な意見
「中心的見通しが実現する確度は高まり、政策金利引き上げ緩和度合い調整が適切」
「現状の金融環境は経済実態からみて過度に緩和的」
「今後も適切なタイミングで金融緩和度合いの調整必要」
「米関税の影響は異例のリスクとまでは言えない、緩和度合い調整が適当」
「0.75%に金利を引き上げた後も実質金利は大幅なマイナス」
「為替を通じた物価への影響踏まえ、緩和度合いの調整が妥当」
「このままの金融環境では物価上昇圧力が持続、次回会合を待つリスク大きい」
「政策金利変更後は、経済や金融市場への影響のモニタリングが肝要
「実質金利が均衡値から乖離続くと、持続的な経済成長にも影響与えうる」
「円安や長期金利上昇の背景、インフレ率に対し政策金利が低すぎることが影響」
「海外環境が来年に向け利上げバイアスに一転する可能性、着実な利上げを」
「0.75%の金利、引き続きわが国経済を強力にサポートする金利水準」

<国内>
・特になし

<海外>
・特になし





《CS》

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