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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/09 10:25, 提供元: フィスコ エアークローゼット:循環型物流プラットフォーマーが黒字達成、株価2倍時の世界観は?*10:25JST エアークローゼット:循環型物流プラットフォーマーが黒字達成、株価2倍時の世界観は?主力のairCloset事業に加え、循環型物流プラットフォームの強みを活かしたairCloset Mall事業(以下、「MALL事業」)、ToB事業を展開するエアークローゼット<9557>の前期決算は、創業来初の黒字化となった。 2025年6月期は売上高で前期比17.6%増の4,957百万円、営業損益は102百万円の黒字(前期は35百万円の赤字)となった。顧客単価の上昇に加え、6月末の会員数は前年同月比6.4%増の40,209人となり、利用期間6ヶ月超利用者(ロイヤルユーザー)の月次継続率は継続して94%超と増加傾向にあることか寄与した2026年6月期は、売上高で前期比15.3%増の5,716百万円と引き続き2桁増収を見込む一方、倉庫移転に係る一時的な費用や、将来成長に向けた新規投資増により、営業利益で同20.9%減の81百万円を見込む。月額会員数は45,000人(+12%)の予想となっている。 今期は成長投資で減益となるが、同社では3年内の売上高10,000百万円を目標として掲げている(その先の売上高目標は100,000百万円)。利益率は、その後の売上高成長カーブをどのように描くかで異なってくるだろうが、2027年6月期に売上高10,000百万円を達成した際、前期と同じ営業利益率で、かつPER30倍の評価が現状程度の時価総額(3,435百万円、株価415円)となる。プラットフォームビジネスにおいて、利益を出そうと思えば、前期と同程度の営業利益率2.1%はまずない。利益率が高まった分、利益成長スピードが加速することはもちろん、PERも切り上がることになろう。2027年6月期の営業利益で500百万円、PER15〜30倍であれば、時価総額4,500百万円(株価543円)〜9,000百万円(株価1,087円)という数字が見えるということになる。 airCloset事業は、スタイリストが選んだ洋服が届く月額制ファッションレンタルサービス「airCloset」を提供。ユーザーは、自らの好みやサイズ等を登録した上でパーソナライズされたレンタルアイテムを受け取り、返却期限やクリーニングを気にすることなく楽しんだ後に返却するシンプルなサービスである。気に入った洋服は買取りが可能となる。また、循環型プラットフォームを構築するため、創業時から社内に物流専門チームを設置しており、協力会社と共に専用物流倉庫/専用クリーニング工場による独自システムや独自オペレーションを構築している。ユーザーは30代後半〜50代前半を中心に、働いている女性が90%程度を占め、月額料金プラン(7,980〜13,980円の3つのプラン)でストック収益が積み上がっている。2025年6月期末時点で累計の無料会員数は140万人を超え、有料会員は40,209人、利用期間6ヶ月超利用者(ロイヤルユーザー)の月次継続率は継続して94%を超えている。顧客満足度を上昇させるために絶えずサービス品質の改善を実施しており、初回継続率およびそれ以降の継続率が前期と比較して右肩上がりに改善できている。 MALL事業は家具・家電を購入前にレンタルできるメーカー様公認の月額制レンタルモール「airCloset Mall」を運営し、男性も含む顧客層の拡大やファッション以外のレンタルによるレンタル文化の醸成を図っている。また、複数商品間における嗜好性等のデータ収集も可能になる。ToB事業では循環型物流プラットフォームを外部向けに提供している。循環型物流プラットフォームを、自社利用だけでなく、既にレンタルサービスにおける受託が2件、店頭試着等でわずかに汚れや傷が付いた傷物商品等の再商品化業務を1件受託している。どちらも今後の売上・利益の増加を計画している。 《HM》 記事一覧 |