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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/06/27 09:04, 提供元: フィスコ 株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)*09:04JST 株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(4)ネオマーケティング<4196> ■ネオマーケティング 橋本様 これは、まさに良いところに着目されたと思います。実はこの事例も女性に関するインサイトが背景にあります。 具体的には、「女性が定食屋に1人で入る姿を他人に見られたくない」という心理が存在していたのです。 ●DAIBOUCHOU なるほど。上階にあった方がむしろ好都合なんですか。 ■ネオマーケティング 橋本様 実は、食事をしている姿を通行人や知り合いに見られたくないという心理があることが分かりました。そうした心理的なハードルを解消するために、あえて店舗を地下や2階に構えるケースが多くあります。また、実際には地下や2階の方が賃料も比較的安価であるため、コスト面でも理にかなっており、心理的配慮と経済的合理性の両立が図られている好例といえます。女性特有の心理的ハードルを解消すると同時に、店舗の賃料も抑えられるという点で、結果的にお客様にとっても入りやすくなります。 ●DAIBOUCHOU そうなんですね。美容院も、少し裏道に入っていて人通りが少ない場所の方が、かえって入りやすいと感じることがあります。今回のお話もそれに近いものだと感じました。とても勉強になりました。 そのようなインサイトを探し出すために、インタビューや定性・定量の分析を行い、その結果をまとめたレポートが、お客様からの関心を集めるきっかけとなり、リードの獲得につながっているということですね。 ■ネオマーケティング 橋本様 そうですね。そういった資料をダウンロードしていただく際に、お客様の個人情報を取得しています。そうした流れの中で、見込み客が着実に増えていくという構造になっています。 ●DAIBOUCHOU 資料をダウンロードされるということは、その内容に関心を持っている、つまり関連する業種・業態の企業である可能性が高いため、そうした見込み客に対して当社が一気通貫でサービスを提供し、マーケティングの支援につなげていくという流れになるということですね。 それでは次の質問ですが、四季報を拝見すると、仕入れ先として「GMOリサーチ&AI」という会社の記載があります。こちらとは、どのような取引関係にあるのでしょうか。 ■ネオマーケティング 橋本様 そうですね。当社は先ほども少し触れましたが、3,000万人を超える生活者から得られる情報、いわゆる「生活者パネル」を活用し、クライアント企業へのマーケティング支援を行っています。このパネルには、当社独自のものだけでなく、定型パネルも含まれており、GMOリサーチ&AI社はその連携先のひとつです。 GMOリサーチ&AI社とは、すでにシステムレベルでの接続が完了しており、同社の会員の方々に対して当社からメールを配信し、アンケート画面へ誘導できるような仕組みが構築されています。 こうした連携は、両社の信頼関係がなければ成立しないものであり、当社ではGMOリサーチ&AI社に限らず、他の企業とも良好な関係を築いています。その結果として、多くの企業とシステム連携を実現し、日本最大級のパネルネットワークが構築されている、というのが現在の状況です。 ●DAIBOUCHOU GMOリサーチ&AI社とは、パネルの共有・連携という形で提携しており、その一環として協力関係を築いているということですね。 現在、全国で3,071万人という非常に大規模な生活者パネルを保有しており、日本の人口のおよそ4人に1人に相当しますが、こうした規模のパネルを構築できた背景にはさまざまな企業との提携を積極的に進め、連携ネットワークを広げてきたことが大きな要因なのでしょうか。 ■ネオマーケティング 橋本様 そうです。システム連携を行っているため、1日に1回バッチ処理を実行し、重複して登録されている方を統合する仕組みを導入しています。その結果、ユニークなパネル数として当社側で一元的に管理できる状態が整っており、精度の高いパネル運用が可能となっています。 ●DAIBOUCHOU なるほど、ありがとうございます。この生活者パネルには、性別、年齢、職業などさまざまな属性があるかと思いますが、こうしたパネルの品質をどのように担保し、どのようなメンテナンスを行っているのか、お聞かせいただけますか。 ■ネオマーケティング 橋本様 最も重要なのは、私たちが「インターネット人口の縮図」と呼んでいるように、パネル全体の母集団を日本のインターネット利用者全体の構成に近づけることです。これが、生活者パネルの品質を担保する上で最も大切だと考えています。 パネルの募集には主にアフィリエイト広告を活用していますが、たとえば「20代女性の比率が人口構成に対して少ない」といった状況があれば、その層を補うために該当するメディアに広告出稿するなど、細かく調整しながらバランスの取れたパネル構築を行ってきました。 たとえば、非常に大規模な通販サイトなどの会員をパネルとして活用すれば、一見効率的なように見えますが、そうした会員層に対してEC関連のアンケートを実施すると、当然ながら購買意欲が高い層に偏るため、バイアスのかかったデータしか得られません。 当社では、こうしたバイアスを排除するために、約20年にわたって継続的にパネルのメンテナンスを行ってきており、これ自体が一定の参入障壁にもなっていると考えています。 ●DAIBOUCHOU たしかに、ECをよく利用している人に絞ると、当然ながらECを使わない理由や障壁については把握できませんものね。 それでは、次のご質問に移ります。御社には、どのような業界・業態の企業が、どのような目的で業務を発注するケースが多いのでしょうか。 ■ネオマーケティング 橋本様 お客様の多くは製造業の企業で、特に食品、飲料、化粧品、家電、日用品といった消費財メーカーが中心となっています。これらの企業は、常に商品開発や販売戦略に課題を抱えており、当社へのニーズが非常に高い分野です。 また、広告代理店やコンサルティング会社、さらには官公庁や地方自治体もクライアントとなっています。近年では、インバウンド関連の政策立案なども増えており、そうした分野からの依頼もいただいています。 当社が提供しているサービスは、マーケティング調査を起点とするケースが多く、商品のターゲット層や最適な価格帯、好まれるパッケージデザインなどを明らかにする調査を実施します。そして、商品やサービスが実際に完成した後は、その調査結果を基に、販売戦略や消費者とのコミュニケーション戦略を支援していくという流れで業務を進めています。 ●DAIBOUCHOU たしかに、地方自治体も、インバウンド需要を取り込もうとする際に、「どのような訴求が外国人旅行者に響くのか」「どの媒体を通じてアプローチすべきか」といった点で課題を抱えていると聞きます。そうした不確実な要素に対して、リサーチを通じてデータを収集・分析し、効果的なプロモーション戦略や施策立案をサポートしていくということですね。 株式会社ネオマーケティング×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(5)に続く 《MY》 記事一覧 |